猫と子どもが一緒に暮らすと聞くと、
なんだかとても賑やかで幸せなイメージがあるけれど、
実際は“距離のとり方”がとても大切だと感じました。
特にわが家のように
小5・小2・年少の3人の子どもがいる家庭 では、
最初の1週間がいちばん勝負。
ふーちゃんのペースを守りつつ、
子どもたちも「仲良くなりたい!」という気持ちを大事にしたい。
そんな思いで、
わが家では迎える前に“家族会議”を開きました。
ここでは
実際に決めたルールと、子どもたちの反応、そして気づいた大切なこと
をまとめます。
🐾 ルール①:最初の3日は「触らない」
ふーちゃんは慎重な性格。
人間の気配に敏感で、新しい場所がとても苦手だと聞いていました。
だから最初の3日は
“見るだけでがんばる日”
にすることに決めました。
■ 小5長男(冷静で優しい)
「わかった。見守るの大事だよね。」
長男は理解力が早い。
小学生にもなると、“相手の気持ち”を考える姿勢が大人っぽい。
■ 小2長女(触りたい気持ちMAX)
「えぇぇ…さわりたいよぉ〜〜!!」
長女は本当に猫が大好き。
触りたい、抱っこしたい、名前を呼びたい。
その気持ちが全身からあふれていました。
でも、話しているうちに
「それなら、ふーちゃんが安心してからにする」
と言ってくれた瞬間、ちょっと胸が熱くなりました。
■ 年少次女(天使のような天然)
「みるだけ〜?うん!みる〜♡」
「猫のお名前なんだっけ??」
まだ理解は浅いけれど、素直でかわいい反応。
その無邪気さに救われました。
🐾 ルール②:大きな声を出さない
猫は大きな声が苦手。
しかも小さな子どもはテンションが上がると
「きゃーー!!」
となりがち。
そこで、子どもたちには
“猫の前ではゆっくり話す”
ということを教えました。
■ 実際の効果
- ケージの中での緊張が和らいだ
- ふーちゃんが“耳を伏せる時間”が減った
- 子どもたち自身が優しく声をかけるようになった
ふーちゃんのために家族が静かに過ごす時間。
それはわが家にとって、思いがけず穏やかなひとときでした。
🐾 ルール③:ケージの中に手を入れない
ケージは“安心できるお部屋”。
そこに手を入れることは
猫にとって“縄張りに入られる”のと同じ。
だから、確実に守るべきルールでした。
■ ケージの外から、そっと話しかける
長男はこれが得意で、
「ふーちゃん。大丈夫だよ〜」
と落ち着いた声で話しかけてくれました。
すると、ふーちゃんは
そっと耳を動かして反応するように。
その変化が嬉しくて、家族で静かに盛り上がりました。
🐾 ルール④:追いかけない・無理に構わない
子どもは楽しいとつい追いかけたくなります。
でも猫は“逃げる=怖い”というサイン。
だから
「猫が動いたら追いかけない」
というのも徹底しました。
とくに年少次女は追いかけがちなので、
大人が近くで見守りながらルールをやさしく伝え続けました。
🐾 ルール⑤:ふーちゃんが“自分から近づく”のを待つ
信頼関係は、
人間側から作ろうとすると逆効果なことがあります。
猫が
- 自分から匂いを嗅ぎにくる
- そっと近づいてくる
- 目を細めてくれる
こうしたサインが出るまでは、
ただただ待つ。
わが家はこの“待つ時間”を大事にしました。
そして迎えて数日後、
ふーちゃんが初めてケージの中で
ゆっくり瞬きを返してくれた瞬間──
その時、家族みんなが「仲良くなれる気がする…」と涙腺が緩みました。
🐾 子どもと猫が共存するために大切だと感じたこと
① 子どもに“猫の気持ち”を言葉で教える
「猫ちゃんは怖がりなんだよ」
「驚かないように優しくしてあげようね」
と理由を丁寧に伝えると、驚くほど理解してくれる。
② 大人がモデルになる
大人が静かに接すると、子どもも真似します。
私も触りたくてウズウズしてますけどね!!
③ 子どもの“がんばったね”を褒める
触りたい気持ちを我慢できた時は
「えらいね」「優しいね」
としっかり伝える。
④ 猫の小さな変化に気づいたら共有する
「今日、ふーちゃん目を細めたよ」
「におい嗅いでくれた!」
という共有が、家族の一体感につながりました。
🐾 おわりに
子どもと猫が仲良く暮らすルールは、
単に“守るためのもの”ではありませんでした。
それは、
ふーちゃんの安心を守りながら
子どもたちの優しさを育てる時間。
「触りたい気持ちを我慢する」という、
子どもにとっては少し難しいルール。
でも、そのルールの意味を理解したとき、
子どもたちの表情は少し大人びて見えました。
ふーちゃんのペースを大切にしながら、
少しずつ「家族」になっていく過程。
それが、わが家の“やさしい暮らし”の始まりです。

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