保護猫を迎えてから、
次に気になったのが、
「この子、あまり遊ばないな」ということでした。
猫じゃらしを振っても、
じっとしたまま。
近づいてくることもなく、
手を出す様子もありません。
「子猫なのに、遊ばなくて大丈夫かな?」
そんな不安が、少しずつ大きくなっていきました。
猫じゃらしに興味を示さなかった頃
おもちゃを見せれば、
飛びついたり、追いかけたりするものだと思っていました。
でも実際には、
猫じゃらしを動かしても、
視線を向けることすらなく、
静かにその場にいるだけ。
「もしかして、遊び方が分からないのかな」
「体調が悪いのかな」と、
いろいろ考えてしまいました。
無理に遊ばせようとするのをやめた
最初は、
反応がないと、
つい何度もおもちゃを動かしてしまっていました。
でも、
それがかえってプレッシャーになっているかもしれないと思い、
無理に遊ばせようとするのをやめました。
猫じゃらしは、
見える場所に置いておくだけ。
遊ぶかどうかは、この子に任せることにしました。
手は出さないけれど、目で追うようになった
そんな中、ここ数日で、
小さな変化がありました。
猫じゃらしを動かすと、
手は出さないものの、
じっと目で追うようになったのです。
ほんの少しのことですが、
「ちゃんと興味を持っているんだ」と感じられて、
それだけで、うれしくなりました。
飛びつかなくても、
追いかけなくても、
これはこの子なりの進歩なのだと思います。
遊ばない=問題、ではなかった
今は、
「遊ばないこと」よりも、
「どう変化しているか」を見るようにしています。
目で追うようになったこと。
おもちゃの存在を気にするようになったこと。
それは、
少しずつ環境に慣れて、
安心してきているサインなのかもしれません。
その子のペースで、十分だった
たくさん遊ばなくても、
元気に走り回らなくても、
その子なりの安心の形があります。
遊びも、
ごはんも、
鳴き声も。
全部が少しずつでいい。
猫じゃらしを目で追うようになった、
その小さな変化を、
今は大事に見守っています。


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