保護猫を迎えてからの1週間。
人慣れがこれからの子でも、少しずつ信頼関係は育っていきます。
保護猫を迎えてからの1週間は、
猫のペースを尊重しながら一歩一歩距離を縮めていく、
静かで、あたたかい時間でした。
慎重で、人慣れがこれからのふーちゃん。
初日はケージの奥に小さく丸まっていたあの子が、
1週間後には少し違う表情を見せてくれました。
その変化はとても控えめで、
見逃してしまいそうな小さなものばかり。
でもその“ほんの少し”が、家族にとっては大きな喜びでした。
ここでは、
迎えてから1週間で起きた変化と、初めての甘えサイン
を丁寧にレポートします。
🐾 1日目〜2日目|“見るだけ”の時間が続いた
迎えてすぐのふーちゃんは、
ケージの奥で体をぎゅっと小さくしていました。
目はしっかり開いているけれど、
その目にはまだ緊張が残る。
ごはんの匂いは気になるけれど、
人の気配がすると奥に戻る。
この時期はとにかく
「触らない・求めない・待つ」
を徹底。
家族全員で、
“いちばん大切なのはふーちゃんの安心”
という意識を共有しました。
🐾 3〜4日目|ゆっくり瞬きが見えた日
この頃になると、
ふーちゃんがケージの前の方に来る時間が増えてきました。
そしてある日の夕方。
静かにケージの前に座って本を読んでいた私に向かって、
ふーちゃんが ゆっくり瞬きを返してくれました。
猫の“ゆっくり瞬き”は
「安心しているよ」「敵じゃないよ」
というサイン。
その瞬間、
胸がじんわりとあたたかくなって、
「この子は少しずつ心を開いてくれているんだ…」
と実感しました。
🐾 5日目|ごはんの時間に“近づいてくる”ように
ごはんを置くとき、
前までは奥で固まっていたふーちゃんが、
この日から 2〜3歩前に出てくるように なりました。
それは“ごはんの匂いにつられた”だけかもしれません。
でも、近づくためには
「近づいても怖くない」という気持ちが必要。
小さな進歩が嬉しくて、
その日は家族みんなで静かに喜びました。
🐾 6日目|そっと“においを嗅ぐ”ように
ケージ越しに
ふーちゃんがこちらの指先のにおいを
そっと嗅いでくれたのが6日目。
ほんの1秒、鼻が触れたか触れないかの時間。
でも、
猫にとって“においを嗅ぐ”ことは大きな信頼の行動。
長男は「わっ…」と声を抑えながら嬉しそう。
長女は「すごいねぇ…!」と小声で大興奮。
年少次女は「くんくんした〜♡」とにこにこ。
家族みんなの気持ちが揃ったような瞬間でした。
🐾 7日目|朝方に一度だけ、鳴いて呼んでくれた
迎えて1週間が過ぎた、ある朝。
私がいつもより少し早く起きたとき、
ケージの中のふーちゃんが、
小さな声で一度だけ鳴きました。
大きな声ではなく、
訴えるようでもなく、
「……にゃ」と、控えめに。
それは、
「気づいてほしい」「そこにいるよ」
そんなふうに感じる鳴き方でした。
何度も鳴いたわけではありません。
その一回きり。
でも、
人を呼ぶように鳴いてくれたのは、
これが初めて。
大げさではなく、
胸の奥がぎゅっとして、
「あぁ、今ここに一緒にいるんだな」
と感じた瞬間でした。
🐾 1週間の変化から感じたこと
✔ 信頼は“触る”ことではなく、
“待つ”ことで育つ。
✔ 猫の小さな行動の変化が、いちばん大きな成長。
✔ 「甘える」は、猫から出すサイン。
✔ 子どもたちの我慢と優しさが、信頼関係を加速させた。
ふーちゃんは慎重な性格。
甘え方も控えめで、遠慮がちなタイプ。
だからこそ、
その小さな一歩が宝物のように嬉しい。
🐾 おわりに
迎えて1週間。
まだ抱っこもできないし、
撫でることもできないかもしれない。
でも、
「この家は安心できる」
ふーちゃんがそう感じてくれた、その一歩だけで十分。
猫との暮らしは急がなくていい。
ゆっくりでいい。
“仲良くなる”というより、
“そばにいる時間を少しずつ分け合う”
そんな感覚が近いのかもしれません。
これから先、
もっとたくさんの小さな変化が待っている。
ふーちゃんのペースで、
家族みんなで優しく歩いていきたいと思います。


コメント